デスクワークによる肩こりは鍼で改善できる?効果的な対策と治療

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立松 栄二

ブログ著者:立松 栄二

来院総数のべ12万人超え、世界レベルのトレーナーも推薦する整体サロン院長
国家資格保持(鍼灸師)

 


現代の働き方において、デスクワークはほぼすべての人に共通するものとなっています。しかし、長時間のPC作業が続く中で最も多くの人が悩まされているのが「肩こり」です。肩こりは、筋肉の疲労や血行不良、姿勢の悪さなど、さまざまな要因によって引き起こされます。デスクワーク中、特にパソコンに向かっているときには、無意識に肩や首に負担をかけてしまうため、その症状が悪化しがちです。

このような状況に対して、鍼治療は非常に効果的な対策の一つとして注目されています。鍼治療は、肩こりの原因となる筋肉の緊張や血行不良を改善し、痛みを緩和することができます。さらに、鍼は即効性があり、体全体のバランスを整える効果も期待できます。

本記事では、デスクワークによる肩こりに対する鍼治療の効果や、仕事中にできるセルフケア方法などを紹介します。肩こりを放置することで、慢性的な痛みや姿勢の悪化につながる前に、実践的な改善方法を取り入れることが重要です。鍼治療と合わせて、日々のケアを意識することで、健康で快適な作業環境を実現しましょう。

目次:
1. 長時間のPC作業が招く筋肉の緊張
2. 肩まわりの血行不良と痛みの関係
3. 鍼治療がデスクワーカーに合う理由
4. 仕事の合間にできるストレッチ法
5. 肩こりに効く耳・手のツボも活用
6. 鍼灸と姿勢改善の組み合わせが効果的
7. リモートワーク中のセルフケア提案
8. 集中力と肩こりの密接な関係性
9. 痛みが限界に達する前の対策
10. 鍼を生活習慣に取り入れる方法

1. 長時間のPC作業が招く筋肉の緊張

現代の働き方において、PC作業は多くの人々にとって不可欠なものとなっています。しかし、長時間のデスクワークは、肩や首の筋肉に過剰な負担をかけ、筋肉の緊張を引き起こす原因となります。この筋肉の緊張は、肩こりや首こり、さらには頭痛などを引き起こすことがあります。なぜ、長時間のPC作業が筋肉の緊張を引き起こすのか、そのメカニズムについて理解することは、肩こりを予防するために非常に重要です。

1.1 姿勢が与える影響

長時間同じ姿勢でPC作業をしていると、どうしても前かがみの姿勢になりがちです。この姿勢を続けると、首や肩、背中の筋肉が過度に緊張し、血行が悪化します。特に、肩甲骨首の後ろの筋肉が硬直し、血流が滞ることで、痛みや張りを感じることになります。また、PC画面の位置が高すぎたり、低すぎたりすると、顔を下に向けたり、上に向けたりすることで首や肩の筋肉に負担をかけることになります。

1.2 筋肉が緊張するメカニズム

筋肉が長時間にわたって収縮し続けると、筋肉の疲労物質である乳酸が蓄積します。この乳酸が筋肉に残ることで、筋肉が硬直し、緊張状態が続きます。これにより、肩や首の筋肉に慢性的な痛みが生じるのです。さらに、筋肉の緊張が続くと、筋肉の血流が悪化し、酸素や栄養素が筋肉に届きにくくなります。これが、長時間のPC作業後に感じる肩こりの原因となります。

1.3 精神的なストレスも筋肉の緊張を引き起こす

PC作業中に仕事に集中することで、無意識のうちに身体に力を入れてしまうことがあります。このような無意識の緊張が長時間続くことで、筋肉に負担がかかり、肩こりや首こりが悪化することがあります。特に、ストレス精神的な緊張が影響を与えることが多く、精神的な負担が筋肉の緊張をさらに引き起こします。

1.4 筋肉の緊張が引き起こす身体への影響

筋肉が過度に緊張すると、血流が悪化するだけでなく、神経の圧迫も生じることがあります。これが、肩や首の痛みだけでなく、頭痛手足のしびれ、さらには眼精疲労集中力の低下を引き起こす原因となります。これらの症状が積み重なると、仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼし、日常生活にも支障をきたします。

1.5 長時間のPC作業の予防策

長時間のPC作業が招く筋肉の緊張を防ぐためには、定期的な休憩ストレッチが重要です。例えば、30分に一度は軽いストレッチを行うことを習慣にすることで、筋肉の緊張をほぐし、血行を促進することができます。また、姿勢の改善も重要です。PCの画面の高さやキーボードの位置を適切に調整し、背筋を伸ばす意識を持つことが大切です。これにより、肩や首の負担を軽減し、筋肉の緊張を予防することができます。

2. 肩まわりの血行不良と痛みの関係

肩こりの主要な原因の一つが、血行不良です。長時間同じ姿勢でいることや、筋肉の緊張が続くことによって、肩周りの血流が滞り、痛みが引き起こされます。血行が悪くなると、酸素や栄養素が筋肉に届かず、老廃物の排出も遅れるため、筋肉の回復が遅くなり、痛みが慢性化します。

2.1 血流の悪化と肩こりの関係

血行が悪くなると、筋肉への栄養供給が不足します。これにより、筋肉が硬直し、疲労物質が溜まるため、肩や首の筋肉がさらに固くなり、痛みを引き起こします。また、血行不良が進行すると、筋肉に必要な酸素が届かなくなり、酸素欠乏が原因で痛みが生じることもあります。これが、肩こりを悪化させる原因となります。

2.2 血行を改善する方法

血行不良を改善するためには、適度な運動ストレッチが効果的です。特に、肩回りや首のストレッチを行うことで、血液の流れを促進し、筋肉の緊張をほぐすことができます。また、温熱療法マッサージも血行を改善する方法として有効です。温かいお湯に浸かることや、温熱パッドを使って筋肉を温めることで、血行が改善され、痛みを軽減することができます。

2.3 鍼治療の効果

鍼治療は、血行不良を改善するために非常に効果的です。鍼が筋肉に直接作用し、血流を促進することで、筋肉の回復を早め、痛みを軽減する効果があります。鍼治療を受けることで、血行が改善され、肩こりや首こりの症状が緩和されます。さらに、鍼治療は、筋肉の深層部にまでアプローチできるため、血行改善の効果が長続きします。

3. 鍼治療がデスクワーカーに合う理由

デスクワークに従事している人々にとって、肩こり首の痛みは非常に一般的な悩みです。デスクワークが長時間続くと、姿勢の悪さや筋肉の緊張からくる痛みが蓄積されます。そこで、鍼治療は、デスクワークによる肩こりにどのように効果的にアプローチできるのでしょうか。

3.1 鍼治療の即効性

鍼治療は、即効性があり、短時間で効果を実感できることが特徴です。デスクワーク中に感じる肩こりや首の痛みは、長時間の緊張からくるものが多いため、早急な緩和が必要です。鍼治療は、痛みを感じる部分に直接鍼を刺すことで、即座に血流を促進し、筋肉をリラックスさせることができます。この即効性は、デスクワーク中に肩こりを感じた場合に非常に有効です。

3.2 鍼治療による自律神経の調整

デスクワークでは、精神的なストレスや身体的な疲れが積み重なり、自律神経が乱れることがあります。自律神経の乱れが原因で肩こりや首こりが引き起こされることもあります。鍼治療は、自律神経に作用し、交感神経と副交感神経のバランスを整えることができます。このため、精神的なストレスが軽減され、肩こりの原因となる筋肉の緊張が和らぎます。

3.3 筋肉の深層部へのアプローチ

デスクワークでは、筋肉の表層だけでなく、深層部にまで緊張が及ぶことがあります。鍼治療は、筋肉の深層部にまでアプローチすることができ、これにより長時間の作業で凝り固まった筋肉をほぐすことができます。鍼の刺激によって血流が促進され、筋肉のこわばりが改善され、肩こりや首こりの症状が軽減されるのです。

4. 仕事の合間にできるストレッチ法

デスクワークによる肩こりを防ぐためには、定期的なストレッチが非常に重要です。長時間座りっぱなしの姿勢が続くと、肩や首の筋肉が硬直し、血行が悪くなります。これを防ぐためには、適切なストレッチを行って筋肉をほぐし、血流を改善することが必要です。ここでは、仕事の合間にできる簡単なストレッチ法を紹介します。

4.1 肩周りの筋肉をほぐすストレッチ

肩周りの筋肉をほぐすことは、肩こりの予防に非常に効果的です。仕事中に肩や首が凝り固まっていると感じたら、以下のストレッチを試してみましょう。

  • 肩回し:両肩を前後に大きく回します。これを数回行い、肩周りの筋肉をほぐします。肩回しは、血行促進にも役立つシンプルなストレッチです。 
  • 肩甲骨のストレッチ:腕を前に伸ばし、両手を合わせて肩甲骨を意識的に引き寄せます。肩甲骨を寄せることにより、背中や肩の筋肉がリラックスし、こりをほぐします。 

4.2 首周りの筋肉をほぐすストレッチ

デスクワークでは、首に負担がかかりやすいため、首周りの筋肉をほぐすストレッチも重要です。以下の簡単なストレッチを取り入れることで、首のコリを解消できます。

  • 首を前後に動かす:頭をゆっくり前に倒し、首の後ろを伸ばします。その後、首を後ろにそらせて、前後に動かします。これを数回繰り返すことで、首の筋肉が柔軟になり、血行が良くなります。 
  • 首の横伸ばし:片方の手で反対側の頭を軽く押し、首を横に倒してストレッチします。これにより、肩から首にかけての筋肉がほぐれます。 

4.3 腰を意識したストレッチ

腰の筋肉もデスクワークによって固まりやすいため、腰のストレッチも大切です。腰回りの筋肉が緊張すると、肩や首にも負担がかかり、痛みが広がることがあります。

  • 椅子に座って腰をひねる:椅子に座ったままで、腰を右にひねり、次に左にひねります。腰周りの筋肉を意識的に伸ばすことで、肩や首のこりを緩和します。 

4.4 仕事中にできる簡単なストレッチの頻度

ストレッチは、長時間座りっぱなしになる前に1時間ごとに1~2回程度行うと効果的です。特にデスクワーク中は、常に姿勢に注意を払い、定期的にストレッチを行うことで、肩こりや腰痛の予防に繋がります。

 

 

5. 肩こりに効く耳・手のツボも活用

肩こりを解消するためには、耳や手のツボを刺激する方法も有効です。鍼治療やマッサージと組み合わせて、これらのツボを活用することで、手軽に肩こりを改善することができます。

5.1 耳のツボ(耳ツボ)

耳には、全身の臓器や筋肉に対応するツボが集まっています。耳のツボを刺激することによって、肩こりだけでなく、全身の疲労を解消することができます。特に、肩こりに効果的な耳ツボは以下の通りです。

  • 肩井(けんせい):耳の上部、耳の上端から1cm程度下がった位置にあります。肩こりを軽減する効果があります。 
  • 肩(けん):耳の後ろの中ほどにあるツボで、肩や首の緊張をほぐす働きがあります。 

これらのツボを指で軽く押したり、耳ツボ用のシールを使って刺激することができます。耳ツボは、セルフケアにも手軽に使える方法として、デスクワーク中にも活用できる手段です。

5.2 手のツボ(手ツボ)

手には、肩こりに効くツボがいくつかあります。手のひらや指の先を使って刺激することで、肩こりの緩和が期待できます。特に肩こりに効果的な手のツボは以下の通りです。

  • 合谷(ごうこく):手の甲の親指と人差し指の間にあるツボです。このツボは、肩こりを和らげるだけでなく、全身の筋肉の緊張をほぐす作用があります。 
  • 後渓(こうけい):手のひらの真ん中にあるツボで、肩や首の筋肉に働きかけて、痛みを緩和します。 

手のツボを刺激するには、指圧やマッサージを使って、ツボを軽く押すことが有効です。仕事中でも簡単にできるため、こまめに実践することが大切です。

6. 鍼灸と姿勢改善の組み合わせが効果的

肩こりや首の痛みを解消するためには、鍼灸治療と姿勢改善を組み合わせることが非常に効果的です。正しい姿勢を維持することは、筋肉への負担を軽減し、痛みを予防するために不可欠です。しかし、姿勢の改善だけでは十分に肩こりを解消できないこともあります。そのため、鍼灸治療を併用することで、根本的な改善が可能になります。

6.1 姿勢改善と肩こりの関係

姿勢が悪いと、肩や首の筋肉に過度な負担がかかります。例えば、猫背前かがみの姿勢は、肩の筋肉に圧力をかけ、血行不良や筋肉の硬直を引き起こします。これが肩こりの原因となります。正しい姿勢を意識することで、肩や首の負担を軽減し、痛みを予防することができます。

6.2 鍼灸治療と姿勢改善

鍼治療は、筋肉の緊張をほぐし、血行を改善するため、姿勢改善にも大きな効果があります。鍼治療を受けることで、筋肉がリラックスし、姿勢を改善するためのサポートを行うことができます。さらに、鍼治療を受けることで、姿勢を改善するために必要な筋肉が強化され、肩こりや首こりの予防が可能になります。

また、鍼治療後に姿勢改善のためのエクササイズを行うと、より効果が高まります。これにより、肩こりや首の痛みを根本的に解消し、健康的な姿勢を維持することができます。

7. リモートワーク中のセルフケア提案

リモートワークは、従来のオフィスワークとは異なり、自分の作業環境を自由に選べるという利点があります。しかし、その一方で、自宅での作業が長時間続くと、身体の不調や肩こり、腰痛、目の疲れなどが生じやすくなります。リモートワーク中でもできるセルフケアは、肩こりを防ぐだけでなく、仕事のパフォーマンスを高め、身体全体の健康を維持するために非常に重要です。

7.1 定期的な休憩とストレッチ

長時間同じ姿勢で作業を続けていると、肩や首の筋肉が緊張し、血行が悪化します。これを防ぐためには、定期的な休憩とストレッチが必要です。例えば、50分ごとに10分程度の休憩を取り、軽いストレッチを行うことで、筋肉の緊張をほぐし、血流を促進できます。

肩や首を回したり、腕を大きく振ることで、肩周りの筋肉をリラックスさせることができます。さらに、背筋を伸ばし肩甲骨を引き寄せる動きを意識することで、正しい姿勢を保ちながら筋肉をほぐすことができます。

7.2 作業環境の調整

リモートワークでは、自宅の作業環境が身体の負担に大きく影響します。モニターの高さや椅子の位置を調整することは、肩こりや腰痛を予防するために非常に重要です。モニターの高さが合っていないと、首や肩に不自然な負担をかけ、筋肉の緊張を引き起こす原因となります。

理想的な作業環境は、モニターが目線の高さにあり、椅子が背中をサポートする形です。また、椅子の高さや角度も調整し、足が床にぴったりとつくようにしましょう。座りっぱなしの時間が長くなる前に、立って歩くことや、軽いストレッチを取り入れることを習慣にすることで、体への負担を軽減できます。

7.3 目の疲れを軽減する

リモートワークでは、長時間モニターを見続けることが多く、目の疲れが問題になります。目の疲れは、肩こりや頭痛の原因となることがあるため、20分ごとに20秒程度目を休ませる「20-20-20ルール」を実践しましょう。20分ごとに20秒間、20フィート(約6メートル)以上離れた物体を見ることで、目の疲れを軽減できます。

また、目の周りのツボ(例えば、睛明太陽)を優しく押すことで、目の疲れを解消し、肩や首の筋肉を緩和する効果も期待できます。目の疲れがひどくなった場合は、温湿布を使って目を温めるのも良い方法です。

7.4 水分補給と栄養管理

リモートワークでは、身体の疲れを軽減するためにも、適切な水分補給と栄養管理が欠かせません。デスクに向かっていると、つい水分補給を忘れがちですが、1時間に1回は水を飲むことを意識しましょう。水分が不足すると、筋肉がこわばりやすく、肩こりが悪化することがあります。

また、バランスの取れた食事を心掛け、ビタミンCやビタミンEを多く含む食べ物を摂取することが重要です。これらの栄養素は、肌の回復力を高めるとともに、体内の炎症を抑える働きもあります。

8. 集中力と肩こりの密接な関係性

肩こりは、単なる身体的な不調にとどまらず、仕事や学習などにおける集中力低下にも直結しています。肩こりや首の痛みがひどくなると、頭痛やめまい、さらには精神的な疲労感を感じることが多く、仕事の効率が低下します。肩こりが及ぼす集中力への影響について、深掘りしていきます。

8.1 肩こりと集中力の関連性

肩こりは、血流不足筋肉の緊張からくる症状であり、身体にとってはかなりのストレスになります。このストレスが脳に伝わると、脳の働きにも悪影響を及ぼします。肩こりがひどくなると、頭が重く感じたり、思考が鈍くなることがあります。この状態では、作業に集中することが難しくなり、作業効率が低下します。

さらに、肩こりが慢性化すると、集中力の持続時間が短くなることもあります。筋肉の疲労が脳に影響を与え、作業に対するモチベーションが低下するため、精神的にも疲れやすくなります。これにより、長時間の仕事をこなすことがさらに難しくなります。

8.2 ストレスと自律神経の関係

肩こりは、単に筋肉の問題にとどまらず、自律神経の乱れを引き起こすこともあります。自律神経が乱れると、身体の機能が正常に働かなくなり、集中力の低下や不安感を感じることが増えます。特に、交感神経の過剰な働きが続くと、ストレス反応が強くなり、精神的にも身体的にも疲れを感じやすくなります。

8.3 鍼治療による集中力の改善

鍼治療は、筋肉の緊張をほぐし、血流を改善することで、肩こりを解消するだけでなく、精神的な疲れや集中力低下にも効果があります。鍼が体内のエネルギーの流れを整え、自律神経のバランスを調整することで、ストレスが軽減され、集中力が高まります。これにより、作業効率が向上し、長時間の作業でも疲れにくくなります。

 

 

9. 痛みが限界に達する前の対策

肩こりや筋肉の緊張は、軽い症状であればすぐに改善できますが、放置していると慢性化し、痛みが限界に達することがあります。痛みが強くなる前に、適切な対策を講じることが重要です。

9.1 早期の対処が重要

肩こりが初期段階であれば、適切なストレッチや姿勢の改善、マッサージで症状を和らげることができます。しかし、痛みがひどくなる前に対処しないと、慢性的な肩こりや首の痛みが続くことになります。これが進行すると、肩こりに伴う頭痛や肩のこりからくる精神的な不調が悪化し、生活の質が低下します。

9.2 鍼治療を取り入れるタイミング

肩こりが悪化し、痛みが強くなる前に鍼治療を取り入れることが非常に効果的です。鍼治療は、筋肉の深層にまでアプローチできるため、早期に筋肉の緊張をほぐし、血流を改善することができます。これにより、痛みが進行する前に改善し、肩こりを未然に防ぐことができます。

9.3 鍼治療の効果を最大化するために

鍼治療を受けた後は、無理な姿勢を避けることや、定期的にストレッチを行うことが重要です。鍼治療だけでなく、日常生活でのケアも肩こりの予防には不可欠です。

10. 鍼を生活習慣に取り入れる方法

肩こりや筋肉の緊張を予防するためには、鍼治療を単発で受けるのではなく、生活習慣として取り入れることが効果的です。鍼治療の効果を最大化し、持続的に健康を維持するためには、定期的な治療やその他の予防方法を組み合わせることが重要です。ここでは、日常生活に鍼治療を取り入れる方法について詳しく解説します。

10.1 定期的な鍼治療を受ける

鍼治療は即効性があり、肩こりや筋肉の緊張を短期間で改善することができますが、その効果を持続させるためには定期的に治療を受けることが大切です。多くの鍼灸師は、症状に応じて治療の頻度を提案しますが、一般的には月に1回から2回程度のペースで治療を受けることが推奨されます。定期的に鍼治療を受けることで、筋肉のこわばりや血行不良を予防し、肩こりの再発を防ぐことができます。

また、肩こりや筋肉の緊張が慢性的な場合、治療を始めてから数ヶ月間は継続的に治療を受けることが効果的です。治療の頻度は段階的に減らすことができ、最終的にはメンテナンスとして月に1回程度のペースにすることが可能です。

10.2 生活習慣の見直しと組み合わせる

鍼治療を生活習慣に取り入れるには、治療だけでなく、日常的な生活習慣の見直しが重要です。たとえば、座りっぱなしで作業をする時間が長い場合は、こまめに休憩を取り、ストレッチや軽い運動を行うことが必要です。また、姿勢の改善にも意識を向け、座っているときは背筋を伸ばし、肩甲骨を寄せるように心がけましょう。

食生活の改善も、筋肉や骨の健康を保つために欠かせません。特に、カルシウムマグネシウムビタミンDを意識的に摂取することで、筋肉や骨の強化に役立ちます。また、オメガ3脂肪酸を豊富に含む食材(サーモンやアボカドなど)を摂取することで、炎症を抑えることができます。これらの栄養素を食事に取り入れながら、定期的な鍼治療を行うことで、肩こりの予防と健康の維持が可能です。

10.3 自宅でできるセルフケアと鍼治療の併用

鍼治療に加えて、自宅でできるセルフケアを実践することも重要です。特に肩こりの予防には、日常的に行うストレッチや筋肉をほぐすマッサージが効果的です。たとえば、肩を回したり、首を前後に動かしたりすることで、肩周りの筋肉をリラックスさせることができます。また、温熱療法アイスパッドを使って血行を促進することも有効です。

さらに、最近では鍼灸用のセルフケアグッズも多く販売されています。自宅で手軽にできる鍼灸治療として、電気鍼マッサージャー刺すタイプの鍼シールが人気です。これらのアイテムは、忙しい日々の中で鍼治療の効果を補完するのに役立ちます。

10.4 鍼治療の効果を実感するための継続的な努力

鍼治療を生活習慣に取り入れるためには、継続的な努力が欠かせません。治療を一度受けた後に良い結果を感じたとしても、続けていくことが重要です。肩こりや筋肉の緊張が再発しないように、日常的に体のケアを行い、鍼治療と組み合わせて健康的な生活を維持することが求められます。

 

肩こりや首の痛みは、現代人が抱える一般的な悩みですが、鍼治療を取り入れることで、症状の予防と改善が期待できます。デスクワークや長時間のPC作業など、現代のライフスタイルは肩こりを悪化させる要因が多く、早期に対処することが重要です。鍼治療は即効性があり、筋肉や自律神経に直接働きかけることで、肩こりの原因を根本から解消することができます。

定期的な鍼治療と生活習慣の見直しを組み合わせることで、肩こりや首こりだけでなく、体全体の健康を向上させることができます。また、鍼治療を受けることで、ストレスの軽減自律神経のバランス調整ができ、精神的にもリラックスできる効果があります。

健康的な体を維持するためには、早期の対策と予防が必要です。鍼治療を生活習慣に取り入れ、日々のケアを意識することで、肩こりに悩まされない快適な生活を実現することができるでしょう。

 

この記事を書いた人

立松 栄二

「イーエックス鍼灸院」院長 | 鍼灸師(国家資格)

立松 栄二

開院以来のべ12万人以上が来院する愛知県刈谷市の「イーエックス鍼灸院」院長。

元サッカーJ1トレーナーや元世界選手権帯同トレーナーなどの著名人も推薦する独自の技術で、身体の痛みやコリなどの不調を根本的な改善に導くため日々施術を行っている。

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施術家になった経緯や、どのような想いでこのブログを書いているかを語らせていただいています。